ヒカル・スールーの経歴

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ヒカル・スールー (ジョージ・タケイ)、 ジェームズ・T・カーク船長率いるオリジナルのUSS エンタープライズで、パイロットを務めた伝説の艦隊士官。ヒカル・スールーは、のちにUSS エクセルシオの艦長となる。

ヒカル・スールーは、2237年地球のサンフランシスコに生まれた。子供時代、1950年代のハードボイルド探偵小説を読み、昔の銃について知識を深める。おとなになるにつれ、めずらしい銃器を収集するようになり、小型武器の分野においてエキスパートとなる。この知識は何かと重宝することになる(『Shore Leave:おかしなおかしな遊園惑星』 [TOS]、『Slaver Weapon:過去から来た新兵器』 [TAS])。 高校時代に背中に大怪我を負うが、完治する。退院時に医者の勧めで、姿勢の矯正と全身を鍛えるため、フェンシングを始める。最初は気が進まなかったが、そのうち好きになり、フェンシングに時間を割くようになる。そして、地球の歴史に登場するお気に入りのフランスの剣士や日本の侍を思わせる剣さばきを見せるようになる。彼はのちに、艦隊アカデミーのフェンシング・チームでキャプテンを務め、4年間チャンピオンの座を守った。卒業後も運動の一環及びストレス解消として、フェンシングを続けた。いつもフェンシングの相手が見つかるとは限らないので、相手が見つからないとき、特に周囲から認めてもらいたいためにランニングをした。

スールーは大都会サンフランシスコで育ち、自分のことを都会っ子と思っている。田舎よりは、都会の方がくつろげるのである。スールーは熱心な植物学者でもあり、余暇の大半を連邦宙域じゅうから集めた、めずらしい、繊細な植物とともに過ごしている。
スールーは2255年、艦隊アカデミーに物理専攻で入学。父親が物理学者であったことは、彼の進路決定に少なからず影響を与えた。父親と仲がよく、父親のいうことをよく聞いた。2259年、優秀な成績で卒業。宇宙艦隊の小型艦勤務をいくつか経たのち、2264年に物理部門の士官、スールー中尉としてUSS エンタープライズに赴任。昇進は早かったが、本当にエキサイティングな勤務場所は、ブリッジであることに気づく。2266年、スールー大尉は自ら申し出、科学部門から指令部門へ異動。エンタープライズのパイロットとして、ゴールドの制服を身につけることとなる。当時のスターシップにおいて、パイロットと戦略/武器士官は別の人物が務めることになっていた。しかし、スールーは武器への愛着から、パイロットとしての職務に加え、戦略/武器士官も兼任した。ヒカル・スールーはこの2つの任務をこなし、カーク船長を失望させることはなかった。エンタープライズが5年間の探査飛行から戻ったとき、大型スターシップのパイロット/武器士官としてのスールーの冷静な手際のよさとすばやい判断、プロ精神は伝説となり、人々から尊敬された。

2267年、パイロットとして勤務しているときにパベル・チェコフ少尉と出会い、2人は意気投合する。以後、カークはスールーではなくチェコフを自分の直属にするが、チェコフのせいではないからと、怨みを抱いたりはしなかった。2人は生涯の親友になった。

ジェームズ・T・カーク船長率いるエンタープライズでの5年間は、スールーや他の乗組員にとって本当に波乱に富んだ探索であった。2266年、宇宙暦1704.2、スールーはサイ2000ウイルスに感染し、自分のことをダルタニアンの生まれ変わりと思い込み、フェンシングで乗組員を脅かした。

2267年、ヒカル・スールーは初めて時間を溯り、過去の地球に旅した。宇宙暦3113.2、USS エンタープライズはブラックホールをかすめたおり、運悪く過去に飛ばされ、地球の大気圏内でUFOと誤認された。カーク船長とスールー大尉は、空軍に撮影されたエンタープライズの写真を回収するため、地上に転送降下した(『Tomorrow Is Yesterday:宇宙暦元年7.21』[TOS])。 宇宙暦3156.2、スールーは一時的にランドルーに吸収された。この洗脳状況下では、宇宙艦隊で自分が何をしてきたのか記憶を失ってしまう(『Return of the Archons:ベータスリーの独裁者』[TOS])。 宇宙暦3417.3、スールーとエンタープライズの乗組員はオミクロン・ケティ3番星の植物の胞子に犯されてしまう。スールーは宇宙艦隊に残ることを拒み、惑星に残ろうとする(『This Side of Paradise:死の楽園』[TOS])。 2267年後半、並行宇宙の野蛮な世界では、スールーは地球帝国のISS エンタープライズで保安主任を務めていた(『Mirror, Mirror:イオン嵐の恐怖』[TOS]) 。

2268年、スールーとUSS エンタープライズの乗組員は、クリンゴン帝国のカン司令に出会う。のちの2293年、スールーはエクセルシオの艦長として、アジュール星雲で再びカンと出会う。

2269年、宇宙暦1254.4、銀河の中心でエンタープライズの乗組員は、不思議な力が身についたことに気づく。スールーは空中から美しい女性を呼び出す(『The Magicks of Megas-Tu:魔星メーガスの半獣人』)。 宇宙暦5577.3、体がどんどん縮んでしまう状況下で、スールーはブリッジコンソールから転落、骨折してしまう。エンタープライズの乗組員は、テラテン植民地から発射されていた縮小光線でどんどん縮み続けた(『The Terratin Incident:ミクロ人間の恐怖』)のちの宇宙暦4187.3、スールー、スポック、ウフーラは第25宇宙基地へスレーバー人のタイムレス・ボックスを運搬する任務につく。3人は裏切り者の一団クーガン人の乗組員に誘拐されるが、スールーはタイムレス・ボックスの中に入っているスレーバー人の遺物が、実は諜報員用の武器であることをつきとめる(『The Slaver Weapon:過去から来た新兵器』)。

2270年、船の痕跡を追って未確認エネルギー帯を通過したのち、船のコンピューターが異常動作を見せはじめ、スールー、マッコイ、ウフーラはホログラム・レクリエーション室に閉じ込められてしまう(『The Practical Joker:宇宙のいたずら魔』)。 同じ年の後半、宇宙暦6770.3、エンタープライズは反物質宇宙に入り込んでしまう。乗組員達は若返りはじめ、スールーは赤ん坊になってしまう。スターシップが通常の空間に戻った際、スールーと乗組員達は転送装置を使って元の年齢に戻った(『The Counter-Clock Incident:逆行する時間』) 。

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