刊行記念 セレモニー&サイン会開催
横浜編

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「〈敵〉と呼ばれても」刊行記念〜ジョージ・タケイ氏 来館記念セレモニー&サイン会開催・横浜編〜

9月19日(月・祝)に、JICA横浜 2階 海外移住資料館 企画展示室にて、日本語翻訳版「〈敵〉と呼ばれても」の刊行を記念するともに、ジョージ・タケイ氏の海外移住資料館来館を記念したセレモニーとサイン会が開催されました。

JICA横浜 海外移住資料館(写真提供:Boblin House – ボブリン館 – さん)

サイン会への申込開始日および定員は、9月5日(月)に「セレモニー+サイン会」で40名(先着順)、9月12日(月)にサイン会のみで40名(先着順)でしたが、即日満員となり、ジョージ・タケイ氏の人気の高さがあらわになる結果となりました。

折しも19日は、台風14号の接近で開催が危ぶまれていましたが、台風の動きが遅く会場の横浜はほとんど影響を受けることなく無事開催できました。また、この日は海外移住資料館が臨時休業でセレモニーとサイン会参加者のみが入館を許可されました。2004年に富山県小矢部市でタケイ氏のイベントを企画した岩堀恭一氏も一番乗りで入館し、講演会後に控室でタケイ氏と歓談されていたそうです。

開場直後の企画展示室、入場者もまばら

イベントの開場は12時、12時30分から2階の企画展示室で来館記念セレモニーが開催されました。スタートレックのテーマをバックにタケイ氏が “Space… the final frontier. These are the voyages of the starship Enterprise. …” と、オープニングのナレーションを読み上げ、宇宙艦隊憲章(注釈)で締める形でスタートし、タケイ氏が会場に現れおなじみのバルカン・サインで来場者にご挨拶をされました。

バルカン・サインでご挨拶(写真提供:ロビタ1701 さん)

海外移住資料館館長 中根卓氏がタケイ氏を歓迎する挨拶からセレモニーが始まり、タケイ氏の方から海外移住資料館へ寄贈品の贈呈式が行われました。寄贈品はブロードウェイミュージカル「Allegiance」特別版DVDボックスセットとスタートレック関連商品2点にタケイ氏がサインをされたものが紹介されました。

続いて、オリジナル英語版 “They Called Us Enemy” ハードカバー本へタケイ氏がサインし、海外移住資料館館長 中根卓氏へ贈呈されました。海外移住資料館は2022年4月26日にリニューアルオープンしたばかりですが、そのリニューアルに際してタケイ氏からのインタビュー動画の取材協力があり、そのことに対しての感謝も兼ねたセレモニーでありました。

英語版 ”They Called Us Enemy” に、来館記念でタケイ氏がサインし贈呈

寄贈資料贈呈式終了に続き、タケイ氏の講演会が始まりました。講演タイトルは、「〈敵〉と呼ばれても ~Japanese Americans~」でした。最初は海外移住資料館、および館長に対する感謝、タケイ氏の祖父母が横浜からアメリカへ渡ったことなど、日本語で講演をされました。タケイ氏は、まず日本語で挨拶をされました。日本語の原稿で講演をする際には、「眼鏡を使わないといけないようになって、…」とおっしゃって参加者を沸かせていました。続いて英語での講演に変わりましたが、センテンス毎に通訳の菱川氏が翻訳をすると言う形で進行しました。

「〈敵〉と呼ばれても」の舞台となったのは、第二次世界大戦中のアメリカでのタケイ氏の幼少期です。日本が真珠湾攻撃を仕掛けてから、アメリカ在住の日本人、日系人への扱いが大きく変わり、タケイ氏一家が家を追われ、家族とともに強制収容所に収監されてしまった経緯、強制収容所での忠誠登録書の質問事項の不条理さについて、戦後の日系人強制収容についての聴聞会で謝罪と補償の要請を述べたこと、その後の名誉回復にまでの道のりについて、詳細に、且つとても丁寧にお話をされました。

講演会が終了すると会場はサイン会のために模様替えされるためタケイ氏は控室へ、参加者は一旦退室し、サイン会受付までの間は常設展示場内体験学習コーナ—の1階の「ジョージ・タケイ ミニ展示」、タケイ氏とノーマン・ミネタ氏のインタビュービデオを見学していました。

午後2時から開始されたサイン会でも、タケイ氏は一人一人のお話を聞き、話しかけられ、サインと一文を書き添えられ、写真撮影にも快く応じておられました。

テーブルの前にはタケイ氏の写真やエンタープライズ号のモデルが展示

この日は九州地方が台風14号の暴風圏内にあり暴風・大雨警報が出ており、また名古屋以西の新幹線が運航中止になったり、東京以西名古屋までの新幹線も午後から1時間一本の運行に減らされるなど、また在来線の多くで運休になったりの状況でした。イベントに登録していても当日やむをえずキャンセルされた方に対して、タケイ氏も直接会えなかったことを大変残念がっておられたようです。

大勢の方にサインをされたタケイ氏は少々お疲れであったと見受けられましたが、午後4時にはイベント会場のJICA横浜 海外移住資料館を後にされ、東京会場である八重洲ブックセンター本店へ向かわれました。

イベントの翌20日に、海外移住資料館より「〈敵〉と呼ばれても」出版社である作品社とタケイ氏のご厚意で、イベント参加をキャンセルした方の中で希望者に対し、タケイ氏のサインが入った「〈敵〉と呼ばれても」を購入できるようなった、との案内がありました。

注釈「宇宙艦隊憲章
“… to boldly where no man has gone before.” のスタートレックでは有名な一文

次のページは、ジョージ・タケイ ミニ展示 をご紹介します。

エクセルシオ・キャンペーン日本事務局

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(ジョージ・タケイ氏来館記念セレモニー&サイン会、ジョージ・タケイ ミニ展示)

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ジョージ・タケイ氏サイン会 in JICA Yokohama、2022年9月開催


写真協力

ありがとうございます。以下のアカウントの方より写真提供をしていただきました。
ロビタ1701 さん
Boblin House – ボブリン館 – さん(JICA横浜 海外移住資料館 外観写真)

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