エンタープライズ・リサーチ -3-

塗装とデカール

アズテックパターン

第一船体のアズテックパターンを再現するには Walker Enterprises(サイト閉鎖)より発売されていたアズテックパターンのテンプレートを利用すると比較的うまく再現できます。

アズテックパターン テンプレート
(画像参照 Walker Enterprises)

各種デカールと交換パーツ

また、Don’s Light & Magic と Federation Models の JT-Graphics からは船体の複雑なラインや各種スラスターをデカールにした製品が出ています。 JT-Graphics のものは機関部のディフレクターや植物園の窓も表現され、船窓までがデカール化されています。塗装が苦手な方はこちらの製品を利用してもよいでしょう。Federation Models には上記の Don’s Light & Magic 製デカールや JT-Graphics 製デカールを取り揃えている上、船名と登録番号も選択出来るため様々な船を作ることができます。

JT-Graphics、Don’s Light & Magic 製 デカール
Lunar Models、Don’s Light & Magic 製 交換パーツ

同様に、Lunar Models と Don’s Light & Magic からはブリッジや航行センサー・シャトル着艦デッキなど、オリジナルのキットと交換可能なディテールアップパーツが出ています。各パーツを交換することにより、より完成度を上げることができるでしょう。

エンタープライズA 5面図

FESARIUS」の山田龍太郎氏によるエンタープライズAの5面図です。

エンタープライズA側面図
(画像参照 山田龍太郎 氏)
エンタープライズA前・後面図
(画像参照 山田龍太郎 氏)
エンタープライズA上面図
(画像参照 山田龍太郎 氏)
エンタープライズA下面図
(画像参照 山田龍太郎 氏)

参考資料

“Star Fleet Assembly Manual 4”
Paul M. Newitt (1981)
 [ファンジン、絶版]
“Famous Spaceships of Fact and Fantasy, 2nd edition”
Kalmbach Publishing Co. (1996)

関連サイト

以下に参考となるサイトの一覧を作ってみました。評価のところは「改装型エンタープライズ」に限ってのものです。

カテゴリーサイト評価
画像Starship Modeler: Star Trek: Movie Starship Reference★★★★★
画像Ex Astris Scientia - Starship Gallery - Constitution★★★
画像Model Citizen - The Constitution★★★
模型作例CultTVman - Building the AMT Refit Enterprise by Don Matthys★★★★★
模型作例CultTVman - Revisting the AMT Refit Enterprise by Don Matthys★★★★★
模型作例Starship Modeler: Star Trek Genre Pages★★★★★
デカールFederation Models★★★★★
図面CultTVman - Gary Kerr's Movie Enterprise Diagrams★★★★★

まとめ

エンタープライズの撮影用模型には、「ST1」で作られた大きいサイズのものと V’Ger内部のシーンで使用された小さいサイズのものが存在します。また、「ST3」でのスペースドックへ寄港するシーンではAMT/ERTLの模型をディテールアップしたものが使用されました。大きいサイズの模型は「ST2」でつや消しに再塗装され、その後「ST4」で登録番号を変えた後も「ST6」まで同じ模型が使用されました。「ST4」ではデフレクター部品の固定ネジを隠すパーツの紛失から別形状のパーツに付け替えられたり、右舷の撮影支持棒取り付け部分のパネルが新造されたりしました。2005年にはポーラライツより1/350スケールの模型が発売され、士官ラウンジ・シャトル発着場などのインテリアも再現され、AMT/ERTLの模型よりディテール再現性の高いものでした。スケールも約1.5倍となり下部惑星用センサーの形状も改善され、AMT/ERTLでは省略されていたモールドも付け加えられるなど、もはや修正すべきところが見当たらないかに思えましたが、それでもいくつか修正すべきところが指摘されています。

あとがき

エンタープライズ・リサーチは 2003年2月5日が最終更新のコンテンツでしたが、アーカイブス収録にあたって文体を「である調」から「ですます調」に変更するとともに一部のテキストの書き換えを行いました。また、リンク先変更やリンク切れのものの書き換えを行い、誤植など一部の画像のテキストも変更しました。さらに、2014年に「ワープナセル」と「まとめ」を追記し、リンク切れのサイトに関する内容を修正、関連サイトでは現存するサイトのみの掲載に変更しました。当初から船体の幾何学パターンを「アステカパターン」と翻訳していましたが、2021年にSULU.JPへ収録するにあたって、近年の一般表記に合わせて「アズテックパターン」「アズテックデカール」に変更し、再度リンクの見直しも行いました。

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