第二船体機関部
接続部
撮影用模型の接続部後端は円盤部の外縁に添う様にRが付いているのだが、AMT/ERTLのキットでは全くの平面になっている。
ディテール・パーツ
エクセルシオには幾つかのディテール・パーツがある。ここではキットと撮影用模型との比較をすることでその違いを明らかにする。
撮影用模型には接続部の窪んだ部分にセンサーパーツが見られるが、エクセルシオのキットには単なる窪みだけしか無い。エンタープライズBのキットになってこの部分が改修され簡単なモールドが施された。クローズアップ写真を見ると、第二船体を取り巻くブルーのラインは単なる塗装では無く薄いプレート状の物が張り付けてあるようだ。船首魚雷発射管のモールドもAMT/ERTLのキットは省略されているが、ツクダのキットではこれはきれいにモールドされている。実物の形状は船尾の物と共通のようだ。
上の図面は接続部付近のイラストとその断面をあらわしている。
Starship Modeler の In Detail: Building ERTL’s Excelsior では、接続部をプラシートの積層で作り直してある。この作例ではプラシートの厚みがあり過ぎる為やや無骨に仕上がっているが、1ミリのプラシート、10枚に0.3ミリのプラシートを挟み込む形で作ればうまくいくかも知れない。気を付けなければ行けない事は、Garret Parsons 氏の接続部の図面の後端にRを付けるのとセンサーパーツ用の窪みを忘れないようにする事だ。
ワープエンジンの上部には円形をしたパーツがあるのだが、なぜかエクセルシオのキットにはそれが無かった。エンタープライズBのキットになって新たにこのパーツを取り付けるように改良された。また、エクセルシオがILMで作られたこともあり、このパーツが「スター・ウォーズ」に登場するタイファイターのコックピットハッチからの流用である事は疑いようの無い事実である。船尾の魚雷発射管は撮影用模型と比較するとあまりにも貧弱なモールドがなされている。
これらのディテールを再現するのに上記の Don’s Light & Magic のディテールアップ・パーツを使うとよいだろう。これらのカスタムパーツは撮影用模型に忠実に作られており、既存のパーツに置き換えたり取り付けるだけでよい。
船底のハンガーベイについても撮影用模型のディテールに圧倒される。AFV等のジャンクパーツが多数流用されているようである。VOY「伝説のミスター・カトー(”Flashback”)」に登場したエクセルシオはスケールダウンのリメイク模型だが、オリジナルのディテールを正確に受け継いでいる。
船窓から判断すると、オリジナルのエクセルシオと “Flashback”エクセルシオとでは第二船体のデッキ数に違いが見られる。航行用デフレクターの大きさは “Flashback”エクセルシオのほうが少し大きいようで、むしろ、AMT/ERTL のキットに近いバランスである。
ワープ・パイロンと第二船体背面
エクセルシオの第二船体背面のパネルはキット(AMT/ERTL、ツクダ共に)では平面になっているが、撮影用模型ではパネル部分が一段高くなっている。キットでこれを再現するには、パネル部分を1ミリ厚のプラスティックシートで新たに作成し接着すると良いだろう。
ワープナセルの前後の穴の数が AMT/ERTL のキットでは、撮影用模型と全く反対になってしまっている。後部にある二つの穴を埋めるのは容易いが、前部に新たに二つの穴をあけることは簡単ではない。前部の穴は黒く塗装しておくだけでもそれなりに見える。
Last Updated on 2009-02-18 by masaki