人種間問題を越えて

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2004年3月15日、タケイ氏は東京お台場の日本科学未来館に立ち寄られ、館長の毛利守さんと向井千秋さんに面会しました。タケイ氏は毛利さんとは以前からお知り合いだそうで、この日は日米の文化・科学について話をされたそうです。

日本科学未来館(MeSci)提供

以前は2004年3月15日のお客様として掲載されていましたが、現在は見ることができません。アーカイブへリンクを貼っておきます。

13日に小矢部市のトークショーで司会をなさっていた岩堀さんが、毛利さんにスールーが主役の新しいシリーズをやって下さいと激励していただくとおっしゃっていたそうですが、果たして真相はどうだったのでしょう。

また、午後5時半からは岩堀さんが南青山にオープンするハリウッド映画のユーズドプロップス店のプレオープニング・セレモニーに出席されました。セレモニーのスピーチでは、岩堀さんの後援とスタートレックへの思いで今回の来日が実現したことへの謝辞を述べられ、ご自分の祖父母の生まれた日本で多くの方々にスタートレックが支持されていることへの感謝をされ、さらには全米日本人博物館の仕事を通じて日米交流でスタートレックのような人種間の問題を解決できるような平和な世界を作っていきたいとおっしゃっていました。

プロップス プロップス ハリウッド のあったビル
開店当時はビルの外壁に映画をモチーフとしたペインティングが施されていた

セレモニー会場には数名のスタートレックファンも詰めかけていましたが、俳優の渡辺裕之さん、後から駆けつけたタレントのなべやかんさん、ラストサムライの若手俳優高良隆志さんなど多くのTV関係者が来場しており、TVカメラ(スーパーチャンネル)での撮影も行なわれました。タケイ氏は「スタートレックまるごと70時間見て下さい!」と収録を何回も行なっておられました。店内にはスタートレックで実際に使用されたウェポン等も並んでいましたが、当日はまだ半分程しかプロップが無く未完成の状態で実際のオープンは4月中旬とのことでした。

かつてプロップスプロップスのあった場所

16日・17日はタケイ氏がプロデュースをする第二次大戦の映画「東京ローズ」のロケハンで愛知県犬山市の博物館明治村を訪れました。東京ローズ、本名アイヴァ・戸栗・ダキノは日系二世でしたが、日米開戦時に日本を訪れていたためアメリカに帰国できず、連合国軍向けの宣伝放送をさせられていました。終戦後、ローズは占領軍に逮捕され服役、米国籍も剥奪され国外追放になりました。1977年特赦で米国市民権のみ復権しましたが、米国籍はいまだ剥奪されたままで名誉回復がなされていない事に対する映画化の様です。現在、準主役(三位)のローズの元夫のキャスティングに悩んでいるそうで、20代前半で、日本人とポルトガル人(白人)とのハーフに見え、日本で有名で英語を話せ、演技が上手く立ち振る舞いが日本人らしい俳優を探しているそうです。(注釈:タケイ氏は4月ハワイで “Tokyo Rose: American Patriot”(「東京ローズ:アメリカの愛国者」)の制作発表を行いました。)

アーカイブへリンクします

今回は、「プロップス プロップス ハリウッド(アーカイブ)」プレオープンへの参加、 映画「東京ローズ」準備、宇宙少年団本部への挨拶、 富山トークショー出演とのことで、普段より短い期間に多くのスケジュールが詰め込まれていて14日に六本木ヒルズを訪れただけでゆっくりと観光もままならなかった訪日だったそうです。

エクセルシオ・キャンペーン日本事務局

関連サイト

The Official Website of George Takei – Blog Archives _ April, 2004(Webアーカイブ)
日本科学未来館
YAC(財)日本宇宙少年団