Mehr Licht!

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Facebookページ「スターシップ・コンゴウ」での2020年5月9日の投稿に加筆・編集したものです。

『スター・トレック6 未知の世界』で、就寝中のスールー艦長を通信士官が起こしに来るシーンですが、暗くてよく分かりません。コントラストを調整してみたところ、意外な装飾があったことが分かりました。

最初の画像を明るく加工すると、

真っ暗で見えなかった壁の向かって左に星図らしきもの上下に2点、中央にドア枠、向かって右にスイッチパネル、右上にランプが見えます。エンタープライズAのカークの居室を見ると分かりますが、ランプはデスクサイドのものと同じようです。なぜかスイッチパネルだけはTNGスタイルでした。

探査済み宙域マップ
(TNG第25話「恐るべき陰謀」より)

二つの星図は、新スタートレックではおなじみのグラフィックで、さまざまなところで使用されています。エクセルシオ、エンタープライズAのブリッジ以外の船内施設は新スタートレックで使用中のセットを手直し、またはそのまま使用して撮影されました。

惑星連邦宇宙チャート
(TNG第146話「命のメッセージ」より)

カーク艦長の居室と比べると、通路側ドア付近のデザインが全く異なっています。これは、エクセルシオとの差別化を図るために、敢えてここだけ別作りのセットを組んだと思われます。

カークの居室イラスト
(画像提供:Bernd Schneider)

そもそも、なぜこのようなことをしたかというと、スールー艦長の部屋にエクセルシオのモデルが飾られていた、ということが2018年にマイケル・オクダによって明らかになったため、画像を明るくしたら見えるのでは無いかと思って試したのです。

カーク艦長の部屋にはTVシリーズ版のエンタープライズのモデルが飾ってあったので、あるとしたらベッドサイドでは無いかと思って画像を明るくしてみました。

本棚は確認できますが、上の段ははっきりとは分かりません。
エクセルシオのモデルは、ブリッジモニターのCGIシーン用データ取得のために作成されたものですが、その後ベイント、マーキングを施されて、スールー艦長の部屋に飾られたとの事です。

モデルは視覚部門のエド・ミアレッキによって作られ、大きさは3フィートであったと聞いていますので、1/1000エクセルシオ キットの倍の長さになります。
実際には、次の写真のようにスタンドに設置され、画面外にあったのかもしれません。(エクセルシオの写真はダイアモンドセレクトのトイを加工したものです。)
このエクセルシオのモデルは、その後DS9第1話のウルフ359のシーンで、バックグラウンドのどこかに配置されたそうです。

試しに、別角度のシーンにも加工してみましたが、

上段の棚は見えませんでした。

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