…ジーン・ロッデンベリーは新シリーズの開始に際して、「宇宙艦隊には1本や3本のワープエンジンの船は無い! すべての宇宙船は偶数の独立したエンジンを持っている」と述べた。
アンタレス級宇宙船のコンテンツを復刻しアーカイブとして掲載します。
(あとがきは復刻にあたって2021年に追記しています。)
アンタレス級
スタートレックに登場するアンタレスという名前の宇宙船は、実際に映像で表現されたもの、台本にのみあるもの、書物の記述にあるものがありますが、すべてが同じタイプであるとは限りません。 タラリアのアンタレス級貨物船バトリスは、TNGのエピソード「さまよえるクリンゴン戦士」のためにグレッグ・ジーンによって製作され、その後、何度か変更されて再利用されています。ここでは、TOSエピソード「セイサス星から来た少年」に登場した科学調査船アンタレス号を再デザインします。
アンタレス級貨物船
バトリスはTNGのエピソード「さまよえるクリンゴン戦士」に初めて登場しました。 その後、TNG「無法者オコーナ」やTNG「禁断の秘薬」などのエピソードで撮影モデルに修正が施されました。
その後もノルコバ(DS9「宇宙囚人バンティカ」)またはキャシディ・イエイツの船ゾザとして貨物ブロックを取り去る大幅な変更が行われました(DS9「クリンゴンの暴挙」、「裏切り者は誰だ」)。
次の図面は、タラリアのアンタレス級貨物船バトリスです。 この図面をもとに、TOS時代の宇宙船を新たに設計します。 この船は通常インパルスエンジンしか装備していないので、科学調査船として相応しい(新たにワープナセルを搭載する)修復を行う必要があります。
科学調査船アンタレス号
この図面は、バトリスの設計を簡素化し、ワープエンジンを新たに装備させたものです。 船首は円型に変更し、航行用デフレクターも装備。 3つの貨物モジュールの船首側はプローブ及び魚雷発射管を装備した調査モジュールであり、中央のモジュールは科学実験室として、船尾側は貨物モジュールとして使用します。 また、インパルスエンジンを3セットから2セットに減らし、下部は貨物モジュールにつながるようにシャトルハンガーを形成しました。
あとがき
2006年にTOSのリマスター版が放送された時、「セイサス星から来た少年」のアンタレス号も再デザインされ、アニメ版ロボット貨物船に似た形状のデザインとして公開されました。
2003年3月に三面図用に描き直していた側面図ですが、サンフランシスコ造船所復刻に際して2021年11月に、一旦2つに減らしたインパルスエンジンを元の3つに戻したり、航行ライトを追加するなどディテールアップをして公開しました。
Last Updated on 2021-12-07 by masaki