GEORGE TAKEI トークショー 〜長井さんレポート全文〜

2004年3月13日(土)に富山県小矢部市のクロスランドおやべにて「ジョージ・タケイ トークショー」が開催され家族で参加しました。当日は奥飛騨に1泊のスキーツアーを予定していたのですがイベント情報が直前に入りコースを初日の予定を変更して小矢部へ行って来ました。


1.家族で「クロスランドおやべ」へ


東海北陸道を利用して途中「世界遺産・白川郷」を見学し小矢部市へ向かいました。クロスランドおやべは北陸道と東海北陸道の交差する場所にあり100メートルの展望タワーが目印で迷うことはありません。小矢部市に入ると防風林に囲まれたお屋敷がたくさん確認できます。会場に到着すると会場のセレナホール前のテーブルに数名のファンと思われる方が待っていました。事務所に予約した入場券を取りに行くと沢山の束の中より我家4名分を渡され、遠方からの予約者がいることに一安心して開場を待ちました。


2.今回のイベントについて


開場して入ると300名ほど収容の音楽ホールで音響効果をよくするための独特の壁面でステージは観客席の位置より若干高い程度の低いステージでした。ステージには2つの椅子とテーブルがありここでトークショーが行われるのかと確認して最前列の真ん中に座りました。会場で「エンタープライズ」日本語版監修の丹羽正之さんに会い挨拶をすると「こんな機会はめったに無いからね。」との返事でまったく同感です。



開演3分前

いよいよトークショーが始まり司会のクロスランドおやべ館長の岩堀恭一さんと地元テレビ局の女性アナウンサーが挨拶されました。後で分かりましたが岩堀恭一さんは以前「なんでも鑑定団」に「スペース・カウボース」の宇宙服や「インディペンデンスディ」の宇宙船の鑑定で出演された方。コレクターでもあり広告代理店を経営されているそうです。この後に自ら経営する映画グッズ専門店を東京にオープンすると言ってました。女性アナ共々トレッキーで会えばSTの話をしているそうです。このイベントは司会の岩堀恭一さんが宇宙少年団小矢部分団の団長とクロスランドおやべの館長でタケイさんとパイプがあって開催できたようです。当初富山県エリアのイベントと考えていたそうですが北海道や沖縄からも問合せがあり、トレッキーのネットワークはCIAの情報網と同じぐらいとびっくりしたそうです。


今までタケイさんが訪日する機会は何度もありましたがSTについて語るイベントは初めてだそうです。もっと事前にネットを使った宣伝を十分に行えば会場も満員になったでしょう。入場者数は100名に満たなかったと思います。


3.ジョージ・タケイさん登場


岩堀さんの紹介でタケイさんが登場するとライトが点灯しなくタケイさんに失礼ではないかと心配しましたが、やがて点灯するとファンの拍手に満面の笑みでステージ上に立っているのはまさにヒカル・スルーです! タケイさんは日本語が下手と謙遜されていましたがメインクルーのトークが日本語で聞けて、しかも無料で。待ちに待った瞬間でした。



日本語でスタートレックを語る

4.幼年期時代について


タケイさんは4歳の時に日系人収容所にいたそうですが、その意味は大きくなってからようやく理解できたそうです。ロスでは親しい日系人が集まり日本の映画の上映会がありましたが無声映画なので日本人弁士が色々な声色で老若男女を演じていたそうです。その弁士の演技を見てとても興味を持ち、映画より弁士のおじさんをずっと見ていたそうです。その弁士の真似を2役ぐらいタケイさんが演じたのですが、タケイさんが子供時代に目を見張って演技に驚いたように観客も「おっー」と感嘆の声が上がりました。まるでその弁士のおじさんがそこにいるかのようです。


5.学生時代について


弁士のおじさんの影響で幼年期から演劇に目覚め、大学でも演劇を学びたいと父親に相談したが反対され何度も説得すると、ニューヨークへ行って学ぶ場合は父親として十分な援助が出来ないから自分でお金を稼いで勉強しなければならないが親元のロスで学ぶ場合はその必要はないだろうと言われて、タケイさんはロスのUCLAで勉強することにしたそうです。


大学時代にワーナーのスカウトが大学へ来て幸運にもスカウトしてくれたそうですがタケイさんも役者は運も大切と力説していました。


6.スタートレック出演


その後スタートレックのオーディションがあり受けたが、なかなか連絡がこなくあきらめかけていた10日後にようやく合格の連絡が入りスタートレック出演が決定しました。


ジーン・ロッデンベリーの描いた「エンタープライズ号」は地球号ともいえる内容で、アメリカ人、ロシア人、黒人、東洋人等が同じ宇宙船に乗り運命を共にする。当時の人種差別や東西冷戦時代としては時代の先を見た革新的なストーリーで単なるSFではない。STで描いた技術も現在では現実になっており全てに先見の目があったロッデンベリーは正しかったと説明。



スタートレックは時代の先を見ているね

日本でも放送された後、東京銀座のデパートを友人と歩いていると周りの人が「あっ、加藤さん、加藤さん。」と指をさして言うのでどこに加藤さんがいるのか、私の後を加藤さんという人がいつも追いかけているのか分からなかったそうです。その友人が日本での放送でスールはミスター加藤になっているからと教えて初めて知ったそうです。


7.映画について


レナード・ニモイ氏について彼はとても出来た人でST4監督の時の様子を彼の奥さんに聞いてみると、帰宅後は監督として事前準備を行い、スタジオへ行く車中やメイク中は台本のセリフを全てチェックしていたそうです。俳優は全て出番があるわけでなくフリーな時間が多いが、私は彼のようなことは真似できないとのこと。


ちなみにタケイさんはシャトナー監督の第5作を「あれはダメ!」と言ってましたが、作品の内容より興行的に失敗という意味だそうです。ST4のときスールの先祖に会うシーンがあり撮影準備もされたが先祖役の子役が当日絶対やりたくないと機嫌斜めだったのでニモイ&タケイコンビは2、3時間子供をなだめることになったが、子供は最後まで言うことを聞かずにそのシーンはボツになった。子役は1人でなく代役も含めて2人だったらよかったのにとタケイさんは残念そうに話していました。


8.VOYゲスト出演について


友人からVOYゲスト出演決まっておめでとうと連絡が入ったが、そんなこと私は何も聞いていない。聞くとインターネットに載っていたそうで、マネージャーに聞いても知らないから、それはファンの夢だと説明した。しかし1週間後に実際にオファーがあり、それから私はインターネットを見るようにしているそうです。


9.エンタープライズについて


現在放送中の「エンタープライズ」について司会者が質問すると、ロッデンベリーは未来を見ていたので後戻りすることはロッデンベリーの考えではないとコメントしました。


この後の質問コーナーで丹羽さんが監修の仕事をしておりエンタープライズも面白いので観てくださいと呼びかけると会場からは拍手が起こりました。司会の方はスタッフも参加していることにびっくりした様子でしたがタケイさんはファンと同じように優しく微笑んで拍手をされていたのがとても印象的でした。


10.ファン質問コーナー


1時間のトークショーの後はファンからの質問コーナーで挙手により直接質問が出来ます。たとえばST6のスールの昇進シーンは撮影されたのかに対してどうもシャトナーが気に入らないようで撮影されたがカットされたみたいとか。 女性司会者の質問ではSTのテクノロジーでほしいものに対して「転送装置」があれば日本にも簡単に来られる。飛行機に乗るための色々な手続きは無くなって欲しいとのこと。



質問できた方は幸運

嫁さんに何か質問したらとアドバイスすると挙手して「ロス五輪の聖火ランナーで参加されたと聞きましたが。」と質問すると「今でも写真とトーチは部屋に飾ってある。あれは楽しかった。とてもいい思い出だ。」とリトルトーキョーを1キロ走った思い出を話してくれました。質問をした嫁さんより後で聞きましたが当時写真週刊誌がロスへ郷ひろみの聖火ランナーを取材に行き多くの日系人に「誰を見に来たのか。郷ひろみを知っているか。」と質問をしたのですが、「郷ひろみ、誰?」「私はジョージ・タケイを見に来たのだ。」という回答がほとんどだったそうです。


やはり日系人にとってタケイさんは成功者のシンボルでビック・ネームだということを証明したのですが、取材記者はジョージ・タケイ氏がどんな人が知らないようでスタートレック出演者という説明は無かったそうです。


いよいよトークショーも終わりとなりましたが最後に司会の方がST6のスールの攻撃命令をやって欲しいとお願いして、スールの生の表情とセリフを披露し会場は拍手喝さい。そして花束を持った少年が舞台に現れタケイさんに渡してエンディングとなりました。



サイン会も大盛況

この後ST映画のDVDやCDを購入したファンに対してサイン会が行われ、私もST4のDVDにサインをして頂きました。丹羽さんとも「本当に来てよかったね。」と話していました。


○ イベントの後は


このイベントの翌々日にジョージ・タケイさんは東京の日本科学未来館で館長の毛利守さんと会うそうですが、その際に毛利さんからもスールが主役の新シリーズをやってくださいと激励すると司会の岩堀さんは紹介していました。


その会見の様子は日本科学未来館のホームページ「館長の仕事室 (*1)」でも紹介されていますがタケイさんと毛利さんだけではなく向井千秋さんも一緒に一緒に写っている写真があります。そんなスリーショットがスタートレックの中で実現するとうれしいと勝手に想像してイベントのレポートは終わりです。


参加できなかったファンのためにもまたこの様なイベントが開催されることを祈るばかりです。


/ENERGIZE!


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*1 現在ホームページでは「ようこそ未来館へ」に変更されています。



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